2008/10/30 大阪府/ランクダウン企業に経過措置、新経審で検討


【建設工業新聞 10月30日 記事掲載】

  大阪府は、4月から施行している新審査基準による経営事項審査の再審査を受けた企業の中に、等級区分評点が下がりランクダウンするケースもでてくることから、そうした企業の急激な経営環境の変化を緩和する経過措置を検討している。経過措置の対象は来年度以降の入札資格審査を受ける府内企業。再審査を受けた企業の結果が集まってきた8月から経過措置の検討を進めてきた。
  建設系ソフトウエア会社のワイズによると、新基準で再審査を受けた企業の評点を、経審改正前の評点と比較すると、土木一式工事の総合評価値(府では経営事項審査点数、P点)は完成工事高100億円以上の企業の点数が84点上昇したのに対し、同5000万円未満の企業の平均は103点下降し、小規模企業の点数下落幅が大きい傾向にあると分析している。府でも、府内企業の中に同様の傾向があることを把握し、経過措置を研究・検討することになった。
  国土交通省では、各地方整備局、国土技術政策総合研究所(横須賀庁舎を除く)、官房官庁営繕部の09・10年度の競争参加資格審査の改正点で、総合点数の見直しに伴う経過措置として、09・10年度の審査に限り、希望すれば工事種類ごとに従来等級にとどまることができるようにするとしている。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら


戻る