2008/12/15 国交省勉強会/ボンド電子化システム、詳細設計を前倒し/09年末から実証実験


【建設工業新聞 12月15日 記事掲載】

  国土交通省が設置した「入札ボンド・履行ボンドの電子化に関する勉強会」の4回目の会合が12日開かれ、電子化システムの詳細設計を08年度内に前倒しするとともに、全国8地域で実証実験を行う方針を固めた。実証実験は09年12月~10年1月を予定。関東地方整備局と、入札ボンドを導入済みの7自治体に協力を求める。
  12日の会合では、ボンド電子化の仕様が了承され、実証実験の実施について議論。当初は09年度から電子化システムの詳細設計と開発に着手する予定だったが、実証実験までにあまり時間的余裕がないことから、詳細設計だけは08年度中に終えることになった。現在、詳細設計の委託先を公募している。
  システム開発と実証実験、検証・改善業務は10年度早々に一括発注される見通しだ。09年12月に始める実証実験は、関東地方整備局の協力を得て東京で実施した後、全国に展開する予定だ。東京での実験は大手建設業団体と都市銀行、損保会社などで実施。残る7地域については、地元建設業団体や地方銀行、保証事業会社に参画を求める。実験期間は1地域当たり2日間を想定。関係者を集めてシステムのデモンストレーションを行う予定だ。実験結果は10年3月までに検証と改善を終え、11年度からは民間ベースで実現の可能性を探ることになる。

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