2009/2/10 国交省/補正予算の直轄事業、年度内に75%契約へ

【建設工業新聞 2月 10日 記事掲載】

国土交通省は、08年度第1次、第2次補正予算に盛り込まれた直轄事業(港湾空港関係除く)の契約見通しをまとめた。全体の年度内契約率は約75%(2950億円)で、経済情勢などを考慮して工事の早期発注などに努めることにより、07年度補正予算の年度内契約率(約35%)よりも、大きく増えることになる。

工事については、1次、2次補正予算分の約70%(2530億円)を年度内に契約する見込み。設計などについても、年度内に約80%(410億円)の契約を見込んでいる。当初予算分と補正予算分を合わせた08年度全体の工事発注総額は約2兆0500億円で、前年度比約18%のプラスとなる。

補正予算に盛り込まれた工事の年度内契約率の内訳は、1次補正約80%(1100億円)、2次補正が約65%(1430億円)。簡易型総合評価方式の入札を採用する案件について、簡易な施工計画の提出を省略し手続きの迅速化を図ることで、年度内契約案件を増やす。国交省は「半分程度が早期発注の対象になる」(官房技術調査課)とみている。

設計などの年度内契約率の内訳は1次補正約90%(260億円)、2次補正約70%(150億円)。設計業務などは、昨春に道路特定財源の暫定税率が一時失効した影響で発注量が減少。補正予算による積み増しが従来より多かったものの、08年度全体の発注総額は前年度比約8%減の3350億円にとどまる見通しだ。ただ、09年度分の工事の準備として発注が増える可能性もある。

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