2009/5/14 08年度末の許可業者数、4年ぶり微増51万業者/新規取得は2万割れ/国交省

【建設工業新聞 5月 14日 記事掲載】

国土交通省は13日、3月末(08年度末)時点の建設業許可業者数を発表した。業者数は50万9174と、前年度末に比べ0・3%、1646業者増えた。08年度に許可の更新期を迎えた業者が少なく、許可失効の件数が減ったことが微増の要因。新規に許可を取得した業者は前年度比7・5%減の1万8902業者で、新規許可業者が2万業者を下回るのは04年度以来2度目で、国交省は「業者数が減る傾向は変わらない」としている。

国交省によると、建設業許可の有効期間を3年から5年に延長した94年度以降、更新件数は最初の3年間に集中して多くなり、その後の2年間は少なくなるというサイクルを繰り返している。08年度は更新件数が減少する年に当たるが、既に更新済みの許可業者のうち、廃業した業者からの届けが出ていない場合も多いとみられることから、今回の許可業者数の微増が「本当の数値を反映したものか判断するのは難しい」としている。

08年度の新規許可取得業者数は、最も少なかった04年度の1万8220業者に次ぐ低い数字。一方、許可が失効した業者は1万7256業者(前年度末比53・6%減)で、内訳は、廃業を届け出た業者が1万0258(18・2%減)、更新手続きを行わなかった業者が6998(71・6%減)だった。

大臣・知事許可別の業者数は、大臣許可が9896(1・8%減)、知事許可が49万9278(0・4%増)。大臣許可が1万業者を下回ったのは96年以来となる。一般・特定許可別では、一般許可が48万6466(0・4%増)、特定許可が4万7434(1・5%減)。一般許可業者数はピークだった99年度末に比べ15・8%減。特定許可業者数はピークだった04年度末比で7・3%減となっている。28許可業種別では、20業種で業者数が増加した。増加率の上位業種は熱絶縁工事業、ガラス工事業、防水工事業、板金、鉄筋、内装仕上げの順で、同省はリフォーム需要の増加が影響しているとみている。建築の許可業者数は前年度末より0・4%、665業者の減少となっている。

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