2009/5/14 09年度補正予算案、衆院通過/6月12日には自然成立へ

【建設工業新聞 5月 14日 記事掲載】

衆院予算委員会は13日午後、麻生太郎首相と全閣僚が出席して補正予算案の締めくくり質疑を行った後、同予算案を可決し、本会議に緊急上程した。予算関連6法案のうち、贈与税を時限的に軽減する税制改正法案とともに与党の賛成多数で可決された。

国土交通省関係の補正予算案の総額は国費ベースで2兆3321億円となっている。整備新幹線の建設事業費に733億円を計上したほか、3大都市圏の環状道路など「国土ミッシングリンク」の結合には1441億円を充てる。高速道路の整備では、着工済み区間の工事前倒しを推進する。下請業者の経営強化対策などに費用も盛り込まれている。

整備新幹線については、北海道(新函館~新青森間)、東北(新青森~八戸間)、北陸(長野~金沢間)、九州(博多~新八代間)、九州長崎ルート(武雄温泉~諫早間)の各区間に事業費ベースで1100億円を投じる。

政府の追加経済対策の裏付けとなる09年度補正予算案が13日夜の衆院本会議で、与党の賛成多数で可決された。参院に送られる。衆院を通過したことで、補正予算案は憲法の規定により参院で採決されなくても30日後の6月12日には自然成立する。補正予算案は、総額13兆9300億円の財政支出を追加するもので、過去最大規模。雇用対策や、企業の資金繰りなどの金融対策に重点を置き、公共事業費も含まれている。

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