2009/6/1 09年度補正予算が成立/国交省配分額は2兆0635億円/外環道が新規着手へ 

【建設工業新聞 6月 1日 記事掲載】

補正予算としては歳出規模が過去最大となる09年度補正予算が成立した。政府の追加経済対策の裏付けになる予算で、歳出総額は13兆9300億円。国土交通省の配分対象事業費は2兆0635億円で、内訳は、直轄分が1兆1729億円、補助分が8906億円。底力発揮や21世紀型インフラ整備、地域活性化、安全・安心確保などに向けた事業に取り組む。東京外かく環状道路(外環道)の新規着手を含めた「国土ミッシングリンクの結合」には2091億円が計上された。民間都市開発推進機構が、大規模都市再生プロジェクトや地方の優良都市開発事業に対して長期・低利の資金供給などを行うための都市開発資金貸付金として4000億円が盛り込まれた。

道路分野における社会資本ストックの耐震化・予防保全対策には1384億円を計上。緊急輸送道路の橋梁の耐震対策などに取り組む。無電柱化の推進や連続立体交差事業などには4131億円が計上された。羽田空港の機能強化を図るため、C滑走路を南側に約360メートル延伸し、大型機の就航を可能とする事業には66億円を盛り込んだ。経済状況の急激な悪化により、停滞のおそれがある市街地再開発事業に対して緊急的に支援するため、128億円を計上した。

国交省の事業区分別配分額(事業費)は、次の通り。▽治水=3756億円▽海岸=359億円▽道路整備=8167億円▽港湾=2590億円▽空港=181億円▽都市・幹線鉄道=349億円▽新幹線=1100億円▽航路標識=79億円▽住宅対策=763億円▽市街地整備=1105億円▽道路環境整備=1150億円▽都市水環境整備=123億円▽下水道=385億円▽都市公園=343億円▽官庁営繕=186億円。

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