2009/9/15 マンション計画修繕施工協会/瑕疵保証事業を一時停止/国交省と整合性協議

【建設工業新聞 9月15日 記事掲載】

マンションの修繕・改修工事などを手掛ける専門工事業者やメーカーが会員となって昨年末に発足したマンション計画修繕施工協会(坂倉徹会長)は、6月にスタートさせたマンション修繕・改修工事の完成・瑕疵(かし)保証事業の新規申し込みを一時停止すると発表した。

新築住宅を対象にした住宅瑕疵担保履行法(10月1日施行)に基づく瑕疵保証保険制度の延長として、国土交通省がマンション大規模修繕工事にも瑕疵保証保険制度の導入を検討しているためで、新制度と協会の完成保証・瑕疵保証事業との整合性が取れるよう、事業を一時停止して同省と協議を進めるという。

同協会の完成・瑕疵保証事業は、会員業者が施工する修繕・改修工事の完成・瑕疵保証を、会員業者が支払う保証料を基に協会が行う仕組み。施工業者が工事途中で倒産した場合に別の業者に引き継いで完成させたり、引き渡しから一定期間、不具合の補修を保証したりする。マンション管理組合、賃貸マンションの所有者、マンション管理会社が発注する修繕・改修工事のうち前受け金1億円以下の工事が対象で、既に30件以上の申し込みを受け付けたという。

住宅瑕疵担保履行法は、新築住宅を対象に、瑕疵保証を確実に履行できる資力の確保(保険加入または保証金供託)を売り主などに義務付けている。検討中の修繕・改修工事を対象にした瑕疵保証保険制度は、早ければ年内にも実施予定で、協会も国交省から導入への協力要請を受けているという。

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