2009/12/18 前原誠司国交相/カジノ特区を正式議論へ

【建設工業新聞 12月18日 記事掲載】

前原誠司国土交通相は17日の臨時閣議後の会見で、地域活性化策の一つとして注目されている「カジノ特区」の創設について、「頭から否定はしない。排除せずに話し合いたい」と述べ、国交省所管事業の成長戦略を話し合う「成長戦略会議」や、観光振興策を省庁横断で検討する「観光立国推進本部」で正式な議題として扱う考えを示した。

成長戦略会議では、委員の一人である建築家の大江匡氏(プランテックアソシエイツ会長兼社長)が地域活性化策の一つとして最先端医療施設などを集めた医療特区とともにカジノ特区の創設を提唱。亀井静香金融・郵政改革担当相も景気浮揚策の一つとしてカジノの創設を提案している。

国内では沖縄県で地域振興策の一環としてカジノを誘致すべきだとの議論がある。前原国交相はカジノ特区について「亀井大臣からも話はあった。頭から否定はしない」としながら、沖縄へのカジノ誘致に関しては「議論には慎重を要する」と述べ、地域を限定しての議論には慎重な姿勢を示した。その理由として前原国交相は「沖縄でも賛否が真っ二つに分かれている。沖縄が要望してくれば別だが、青少年の育成や沖縄の持つ文化、自然、歴史を壊すのではないかとの懸念がある」ことを挙げた。

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