2010/05/31 日建連会員10年度受注見通し/6割が増加予想/期待感込め「0~5%増」最多

【建設工業新聞 5月31日 記事掲載】

 日本建設業団体連合会(日建連、野村哲也会長)は28日、会員企業に対して行った10年度の受注見通し調査の結果をまとめた。国内の受注額について、増加すると回答した企業がほぼ6割の27社と、減少するとの回答(13社)を大きく上回った。前年度比伸び率については、「0%~5%」との回答が10社で最も多く、次いで「5%~10%」が9社だった。08年秋のリーマンショック後の景気低迷で09年度の受注が極端に悪かったことから、10年度はその反動で受注を伸ばしたいという期待感から増加と答える社が多かったと日建連はみている。


 調査会員企業48社を対象に5月初旬~中旬に実施。44社から回答を得た。回収率は91・7%。国内受注額の前年度比については、横ばいの「0%」が4社、減少の「0%~マイナス5%」が7社となっている。
 前年度比伸び率を発注者別でみると、民間については、「0%~5%」(10社)、「10%~15%」(7社)との見方が順に多かった。製造業と非製造業ともに、「0%~5%」との回答が最多となっている。官公庁については、「0%~5%」が10社で最多。これに「0%~マイナス5%」が9社で続いている。国の機関は「0%~マイナス5%」、地方の機関では「0%~5%」が最も多かった。


 受注額の増加を見込む施設には、「医療・福祉施設」(29社)、「教育施設」(21社)、「工場」(20社)、「マンション」(18社)が多く挙がった。分野別では「環境・新エネルギー関連」(41社)と「リニューアル」(40社)と答えた企業が多かった。地域別では、関東と中部、近畿については「2%~10%」の伸びを見込む企業が多かったが、そのほかの地域については「マイナス2%~2%」との回答が最も多くなっている。

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