2011/01/17 菅再改造内閣が発足/国交相に大畠章宏経産相/13閣僚が留任・横滑り

【建設工業新聞 01月 17日 記事掲載】

 14日発足した菅再改造内閣で、国土交通相には大畠章宏経済産業相が就任した。後任の経産相には海江田万里経済財政担当相が回り、横滑りした2閣僚に加え、片山善博総務相、鹿野道彦農林水産相、前原誠司外相ら11閣僚が留任した。
 
 
 大畠国交相は衆院茨城5区選出。日立製作所の労働組合幹部を経て86年に初当選した。大畠国交相の就任について建設業界からは、「政策方針を注視したい」との声が上がった。前任の経産相時代は省内を調整して手堅く政策をこなしてきたとの評価があり、「いきなり大きな政策変更とはならないのではないか」(業界関係者)という楽観的受け止め方も出ている。別の業界関係者は、「労組出身なので、しっかりと議論することには慣れているはず。そうした点からすると、建設業界に対しても理解してもらえるのではないか」と話した。
 
 
 石原慎太郎東京都知事は14日の定例会見で、関係する八ツ場ダム(群馬県)問題について「(馬淵澄夫前国交相は)中止を前提には考えませんと言った。そのスタンスを続けないと物事は合理的に解決しない」と述べ、大畠国交相にも建設中止撤回の継承を求めた。
 
 
 大畠 章宏氏(おおはた・あきひろ)74年武蔵工大(東京都市大)大学院工学研究科修士課程修了、日立製作所入社。民主党国会対策副委員長などを経て、10年9月から経産相。63歳。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る