2013/05/21 麻生太郎財務相/公共事業予算の円滑・確実な執行要請/「地域の実情に配慮を」

【建設工業新聞 5月 20日 記事掲載】

 13年度の公共事業執行について麻生太郎財務相が17日の閣議で、円滑かつ確実な執行に努めるよう各閣僚に要請した。12年度補正予算の早期執行で契約が相当程度進んでいることを考慮したもので、執行に当たっては地域の実情に配慮しながら取り組むよう求めた。
 
 
 国土交通省はこの要請を受けて同日、所管事業の執行に関する事務次官名の通達を出し、切れ目ない予算執行で景気回復に万全を期すよう直轄工事の発注部局などに指示。東日本大震災の被災地では早期の復旧・復興に向けて積極的に事業を推進することを求めた。
 
 
 執行通達では、円滑で着実な事業実施の観点から、入札・契約手続きの実施に当たり、適切な規模での発注、総合評価方式での技術審査と評価業務の効率化、地域の実情や工事の特性を踏まえた指名競争入札の活用などで事務の効率化に努めるとした。
 
 
 このほか、▽入札・契約業務の厳正な執行と建設産業の健全な発展▽中小建設業者の受注機会の確保▽安全対策・環境施策の推進-などを柱とする対応方針も明記している。13年度の公共工事設計労務単価を引き上げたのに合わせて、技能労働者の適正な賃金水準確保と社会保険加入を徹底することも求めた。

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