2013/10/24 社会保険未加入-厚労省への通報、8月末で1022件/国交省の指導従わず

【建設工業新聞 10月 24日 1面記事掲載】

技能労働者の社会保険加入対策で、国土交通省と都道府県の建設業許可部局が行っている指導に従わずに未加入を続けている業者を厚生労働省の社会保険担当部局に通報したケースが、8月末までに1022件に達したことが分かった。国交省は、通報が今後「加速度的に増えていくだろう」(建設市場整備課)と予想。通報された業者に対しては、厚労省から強制加入を含めた措置が講じられる可能性がある。

国交省は、業許可や経営事項審査(経審)を申請した建設業者に対し、社会保険への加入状況を確認。未加入の業者に対しては加入指導を2回にわたって行うよう同省と都道府県の担当部局に要請。それでも指導に従わず未加入を続ける業者は厚労省の社会保険担当部局に順次通報するよう求めている。

12年11月から13年6月までの間に、1回目の指導は、許可・経審申請総件数11万8626件のうち11・9%に当たる1万4079件に対して行われた。指導した業者には、4カ月以内に加入の有無を報告するよう求めており、報告があった2037件のうち1799件で加入が確認された。

2回目の指導は3302件に対して行われ、報告は2カ月以内に行うよう要請。558件から報告があり、うち加入が481件あった。これらを合算すると許可部局の指導による加入が2280件となる。一方、2回の指導を経ても加入に応じない業者として、厚労省の担当部局には6月までに178件の通報が寄せられ、その後、通報件数は急増。8月末までに1000件を突破した。 

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