2013/11/25 国交省/1級技術検定の実務経験見直しを官報告示/最短26歳で受験可能に

【建設工業新聞 11月 25日 2面記事掲載】

国土交通省は22日、土木や建築などの施工管理技術検定試験の受験資格の見直し内容を正式決定し、官報で告示した。現場の監理技術者になるために取得が必要な1級技術検定試験では、受験に必要な実務経験を一定条件の下で2年短縮。高校卒業後、最短で26歳になれば受験できるようにする。14年度の試験から適用する。同省は同日付で、建設業界100団体と全国工業高等学校校長会、国立高等専門学校機構に見直し内容を文書で通知した。

受験資格の見直しは、若年入職者の減少と技術者の高齢化を踏まえ、建設産業の将来の担い手となる若手技術者の確保に向けた取り組みの一つとして行った。高校の指定学科卒業後に1級を受験する場合、現場で監理技術者の指導を2年以上受けていれば、2級検定合格後に必要な実務経験を従来の5年から3年に短縮する。2級を受験しない場合は、指定学科卒業後10年が求められる実務経験を8年に短縮する。これにより、従来は最短でも28歳にならないと受験できなかったのが、大卒などと同様に26歳で受験することが可能になる。

このほか、2級の技術検定については、在学中に2級の学科試験に合格した人がその後進学した場合、学科試験免除期間を1~2年延長。例えば、高校在学中に合格後、大学の指定学科に進学すれば、現行6年の有効期間は8年に延長される。

今回の見直しのうち、1級の実務経験短縮では、受験する際の手続きとして、監理技術者の指導の下で2年以上の実務経験があることを証明する資料を追加。実務経験を積んだ具体的な現場名と指導を受けた監理技術者の指名と資格者証番号などを記入して、提出することを求める。改正内容の詳細は、試験機関の日本建設機械施工協会(建設機械施工)、全国建設研修センター(土木施工管理、管工事施工管理、造園施工管理)、建設業振興基金(建築施工簡易、電気工事施工管理)が作成する受験の手引で確認できる。

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