2013/11/26 社会保険未加入、9月末で通報1878件に/許可部局指示に従わず/国交省集計

【建設工業新聞 11月 26日 1面記事掲載】

国土交通省は25日、建設技能労働者の社会保険未加入対策で、建設業許可部局による繰り返しの指導にもかかわらず、未加入状態を続けている業者を厚生労働省の保険担当部局に通報した件数が、9月末までに1878件に達したとする集計結果を明らかにした。

国交省では、5年に1度の業許可更新や毎年の経営事項審査(経審)で社会保険の加入状況を確認。未加入の場合は2回にわたって加入指導を行うよう、同省や都道府県の担当部局に要請している。厚労省の担当部局への通報は、許可部局の繰り返しの指導にも従わない場合に行われることになる。

9月末までの指導状況を見ると、1回目指導が1万9574件、2回目指導がその37・4%に当たる7315件。これらの指導の結果、4430業者が指導に従って加入した。一方、指導に従わずに未加入を続けたことから厚労省に通報されたのは、指導総件数の9・6%に相当する1878件に上った。

通報件数と通報率(指導件数に対する通報件数の割合)を地域別に見ると、北海道・東北が270件(13・1%)、関東が696件(7・5%)、北陸が39件(8・3%)、中部が490件(22・5%)、近畿が175件(5・3%)、中国が55件(9・8%)、四国が15件(4・6%)、九州・沖縄が138件(10%)。通報された業者に対しては、厚労省の担当部局から加入に向けた指導や立ち入り検査が行われる。それでも加入しない場合には、建設業法に基づき営業停止などを含めた処分が行われることになっている。

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