2017/03/24 関東整備局/週休2日達成企業に加点/総合評価方式で18年度から、判断基準整備へ

【建設工業新聞 3月 24日 1面記事掲載】

国土交通省関東地方整備局は、直轄工事現場で週休2日を確保するための施策を拡充する。18年度から総合評価方式の入札で自由設定項目に「週休2日制確保モデル工事」の施工実績を追加。週休2日を達成した企業を優遇する。これに先立ち、来月にも週休2日の達成状況を判断する基準をまとめる。17年度にはモデル工事の件数も増やす。

達成状況の基準設定に当たっては、「4週8休」や「週2日休み」「土日休み」など対象とする取り組み内容を決めるとともに、具体的な点検方法を固める。自然災害や悪天候で工期中すべてで週休2日の実現が困難にある状況も予想されるため、実施率が一定割合を超えた場合に達成したと認めるような方法も視野に入れている。点検方法については、休暇取得簿や作業日報の確認などが想定されるが、受発注者双方の手間が増える懸念があるため、できるだけ効率の良い方法を検討する。

総合評価方式での加点に向けては、18年度から自由設定項目の一つとして追加。企業の評価とするか技術者の評価とするかなど具体的な運用については今後詰める。適用するかどうかは各案件ごとに判断することになるが、担い手確保が喫緊の課題となっていることもあり、導入案件が一定程度出てくるとみられる。

関東整備局は工事工程表の開示と週休2日制モデル工事をセットにする取り組みを16年度に独自に開始。約20件で適用している。

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