2019/09/04 山梨県/CCUS登録事業者・技能者を加点評価/全国初、普及後押し

【建設工業新聞 9月 3日 1面記事掲載】

山梨県が県土整備部発注の土木一式工事を対象に、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用に取り組んでいる企業を評価する。全国で初の取り組み。総合評価方式の評価項目に「技能者の登録」を追加。入札に参加する事業者、雇用する技能者(人数は問わない)がCCUSに登録している場合、評価点を2点加点する。「優秀な技能者による施工が品質の良い公共工事につながる」(県土整備部)とし、CCUSの普及を後押しする。

県では3000万円以上の工事(おおむねA・Bランク)を対象に総合評価方式を実施している。10月1日以降に公告する総合評価方式による入札案件からCCUSの登録評価を適用。入札参加企業が技能者を雇用していない場合でも事業者登録していれば加点する。県内企業はAランク89社、Bランク160社。うち事業者登録は5社程度にとどまっている。

県の総合評価方式は現在、登録基幹技能者を評価していない。技能者を4段階のレベルに分けるCCUSを活用した評価を導入することで、将来的にはCCUSの最上位レベルの登録基幹技能者を評価する方向に移行していく考えだ。

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