2020/03/24 国交省/登録基幹技能者へのCCUSゴールドカード交付特例措置を延長/9月末まで

【建設工業新聞  3月 24日 2面記事掲載】

国土交通省は建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用した技能者の能力評価制度について、登録申請するだけで最上位(レベル4)のゴールドカードを交付する登録基幹技能者への特例措置を延長する。3月末までの期限を、6カ月伸ばし9月末までとする。登録基幹技能者講習実施機関(35職種・50団体)に対し、期間中にすべての資格保有者が登録申請するよう周知徹底を要請した。

建設技能者のレベルを4段階に分ける能力評価基準の策定・認定が進んでおり、登録機関技能者制度のある35職種で2020年度からレベルに応じた4種類のカードが技能者に行き渡る環境を整える。これまでに19職種の基準が認定されている。

レベル4(高度なマネジメント能力を有する技能者)の登録基幹技能者に対しては、基準が策定されるまでの間の特例措置が講じられている。登録基幹技能者が技能者登録すると、CCUS運用主体の建設業振興基金(振興基金、佐々木基理事長)からゴールドカードが交付され、レベル4の評価を受けた者として取り扱われる。

国交省は登録基幹技能者講習実施機関に対し、特例措置が年度内で終わるため早期の登録申請を要請。しかし登録基幹技能者約7万人のうち、CCUS登録数が3割程度にとどまっている。このため国交省では特例措置を6カ月延長し、9月末を期限とすることを決めた。

10月以降は、登録基幹技能者でも各職種の評価基準に基づき能力評価を受ける。この場合、登録基幹技能者の資格に加え、レベル2(中堅〈一人前〉技能者)、レベル3(職長として現場に従事できる技能者)に求められる各種資格の保有も必要となる。

手続きも2段階(それぞれ手数料が必要)となる。登録基幹技能者はCCUSに登録申請し、いったんレベル1(初級〈見習い〉技能者)のホワイトカードの交付を受ける。その上でゴールドカードへのカード更新を希望する場合、別途、能力評価の申請手続きを行う。評価手数料3000円、カード更新手数料1000円の計4000円の手数料もかかる。

国交省は「登録基幹技能者に対するキャリアアップカード交付にかかる特例措置の延長について」と題する土地・建設産業局建設市場整備課長名の文書を、登録基幹技能者講習実施機関に23日付で送付。9月末までにすべての登録基幹技能者がCCUSに登録申請するよう一層の周知徹底を求めた。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る