2020/08/04 国交省/CCUS料金体系見直し案提示/技能者登録詳細型は4000円に設定

【建設工業新聞  8月 3日 1面記事掲載】

国土交通省は建設キャリアアップシステム(CCUS)の料金体系の見直し案を示した。技能者登録に2段階方式を導入し、最低限の項目だけを登録する「簡略型」の登録料は現行の2500円を据え置き、全項目を必要とする「詳細型」は4000円を設定。2021年4月に2段階登録方式を開始する予定。事業者登録料、現場利用料、ID利用料は10月から新しい料金体系に移行したい考えだ。

官民で作る建設キャリアアップシステム運営協議会・運営委員会を7月31日に東京都内で開催。国交省は前回会合(7日)で提示した料金体系見直しのイメージ案のうち、「実費を考慮して決定」としていた技能者登録の「詳細型登録料」を明らかにした。値上げが加入のブレーキにならないよう考慮した結果、4000円とした。

このほかは前回示したイメージ案に変更はない。コスト縮減を前提に技能者登録料や事業者登録料の値上げ幅を抑えつつ、現場利用料やID利用料を引き上げる。技能者登録で本人情報、社会保険、建設業退職金共済(建退共)の項目だけを登録する「簡略型登録料」は現行の2500円を据え置く。簡略型で登録し、レベルアップができる詳細型に移行する場合は差額分の1500円が必要となる。資本金別に設定している事業者登録料は現行の2倍に引き上げる。

登録料の値上げ幅を抑制した分を利用料収入で賄っていく。現場利用料は現行3円を10円に増額。事業者情報(現場情報を含む)を管理するために必要となる管理者IDの利用料を月額換算で現行200円から800円に引き上げる。

国交省は7日に開く建設キャリアアップシステム運営協議会の総会で新しい料金体系を提示し、合意を得たい考えだ。

7月31日の運営委員会で国交省は意思決定の在り方を見直すことも提案。四半期ごとに機動的に開催し、職種別の加入状況やシステムの運営状況など実績に基づいて本質的な議論を行っていく。

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