2020/09/01 弘電社/時間外労働の上限規制対応を前倒し/年間の超過者ゼロ必達へ

【建設工業新聞  9月 1日 1面記事掲載】

弘電社は、改正労働基準法に基づく時間外労働の罰則付き上限規制への対応を2020年度から前倒しで実施する。建設業は4年間の猶予期間が設けられているが、独自の取り組みとして月の時間外労働を80時間以内、年間で720時間超過者ゼロを必達目標に定めた。働き方改革を推進して社員が働きやすい職場環境を整える。=3面に関連記事

設備工事会社は、ゼネコンや他業者との工程調整が必要なケースも多く、竣工間際で時間外労働が増加する傾向がある。24年4月を待たず本年度から上限規制を視野に入れた働き方改革を推進。毎月2回勤務時間をチェックし、人事部門などで情報を共有する。超過者に対してフォローを行う。現場業務をICT(情報通信技術)などで支援し残業時間削減に取り組む。

19年度に年間時間外労働が800時間を超えた社員は2人だった。2カ月連続で時間外労働が80時間を超えた社員は9人。松井久憲社長は「仕事量を抑えてでも長時間労働を抑制し、働きやすい会社を目指す」としている。

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