2020/12/07 20年の賃金引き上げ実態調査結果/建設会社の95・0%が引き上げ/厚労省

【建設工業新聞  12月 7日 2面記事掲載】

厚生労働省がまとめた2020年の賃金引き上げ実態調査の結果によると、建設会社の95・0%が「1人平均賃金を引き上げた・引き上げる」と回答した。19年調査でも有効回答を得たすべての会社が「引き上げた・引き上げる」と答えている。厚労省は「業績が比較的好調であることや人手不足が背景となり、昇給を行う企業が多かった」(政策統括官付参事官付賃金福祉統計室)と見ている。

同調査は毎年夏ごろ、建設業を含む主要15業種のうち常用雇用労働者100人以上の企業を対象に行っている。今回は対象3590社のうち、有効回答を得た1868社の結果をまとめた。業種別の対象企業数と有効回答企業数は公表していない。

建設業の1カ月当たりの平均賃金の改定額は、前年調査に対して2017円減の6244円。改定率も0・5ポイント低い1・9%だった。

定期昇給制度と、基本給の水準を底上げするベースアップ(ベア)の有無や実施状況も調査。管理職と一般職別々に集計した。管理職で定期昇給があると回答したのは83・1%、一般職で定期昇給があると答えたのは87・3%だった。管理職、一般職ともにすべてで「行った・行う」と答えている。

定期昇給があると答えた企業のうち、管理職のベアを「行った・行う」と回答した企業は13・0%、「行わなかった・行わない」は45・5%。一般職でベアを「行った・行う」と回答した企業は13・0%、「行わなかった・行わない」は47・4%だった。

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