2021/02/05 国交省/公共工事執行を管理する情報基盤構築へ/データ一元管理、不調・不落対策も

【建設工業新聞  2月 5日 1面記事掲載】

国土交通省は公共工事の執行情報を管理、活用するためのプラットフォームを構築する。電子入札システムや工事実績情報システムなどのデータを共有。各システムで付与している認識番号を一元管理する「公共工事執行状況把握システム(仮称)」を構築する。一元化されたデータを迅速に分析し不調・不落対策を講じるなど、職員の作業効率化や生産性向上につなげる。

公共工事の執行プロセスに関するデータは▽電子入札システム▽新土木工事積算システム▽電子契約システム▽契約管理システム▽工事完成図書保管管理システム▽工事実績情報システム-の各システムで運用、管理している。データを一元的に把握、活用することが難しく不調・不落対策の検討などに時間がかかる。

国交省は2021、22年度に執行プロセス間の情報の伝達、共有、一元化による効果を実現するための要求事項を整理。執行情報の管理、活用のためのプラットフォームに関する機能要件書などに基づき、22年度にも公共工事執行状況把握システムの構築を始める計画だ。

既存の各システムで付与している認識番号を一元管理。積算情報や工事費、応札率などの一元データを迅速に分析でき、有効な不調・不落対策が可能となる。

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