2021/02/05 三井住建道路/オフィスカーの活用加速へ/太陽光パネル搭載で電力供給量アップ

【建設工業新聞  2月 5日 3面記事掲載】

三井住建道路は同社が保有する移動事務所車両「オフィスカー」のうち、2割程度に太陽光発電パネルを搭載した新モデルの導入を進める。太陽光発電による電力の供給量が増加することから、パソコンなどのバッテリー残量を気にせずに作業できるようなり、オフィスカーの利便性が高まる。商用の外部電力の使用量が減るため、結果的に二酸化炭素(CO2)削減にもつながるという。

三井住建道路が活用するオフィスカーはオリックス自動車の特殊車両。オフィスカーは車内に収納機能付きデスク、いす、後席カーテンなどの装備や、エンジンを止めてもパソコン、簡易エアコンが使える充電設備を整えている。

現場での施工管理業務の合間に書類作成などの事務作業が可能となる。事務作業のために現場と事務所を移動する時間を削減できることから、働き方改革としての側面も期待されている。2015年の開発時にオリックス自動車と三井住建道路で協議し、試験導入を経て本格的に導入を進めている。20年2月に太陽光パネルを搭載した新モデルを追加した。走行充電機能や外部電源からの充電に加え、太陽光からも搭載バッテリーへの充電が可能となった。

太陽光パネル搭載モデルのオフィスカーを利用している現場担当者は「電力供給量がアップしたので、通常の事務作業であれば、バッテリーの残量を気にすることなく進めることができるようになった」と話している。

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