2021/05/28 登録基幹技能者の職種に発破・破砕とウレタン断熱を追加/初年度は100人育成へ

【建設工業新聞  5月 28日 1面記事掲載】

国土交通省は登録基幹技能者講習の職種に「発破・破砕」と「ウレタン断熱」を追加する。日本発破・破砕協会(児島寛会長)と日本ウレタン断熱協会(ウレ断協、丸山和久会長)を講習実施機関として近く登録する。発破・破砕は約6万4000人と推計する技能者のうち、10年間で6400人の登録基幹技能者の育成を目指す。ウレタン断熱は2028年度までに1000人の育成を目標とする。

2職種の追加で登録基幹技能者講習は計37職種、講習実施機関は51団体となる。新たに登録される2団体は建設キャリアアップシステム(CCUS)の推進に向け、会員内の状況を把握した上で事業者登録や技能者登録を支援し、資格者の処遇改善や担い手確保につなげる。

発破・破砕では約6万4000人の技能者のうち職長が5人に1人、ウレタン断熱では4500~5000人の技能者のうち職長が2、3人に1人と推計し、登録基幹技能者の育成目標を立てた。いずれも初年度は100人の育成を計画している。

受講要件は10年以上の実務経験を持ち、うち3年以上の職長経験があることなど。職種によって火薬類取扱保安責任者や熱絶縁施工技能士などの関連資格の保有を求める。

CCUSの推進に向けた取り組みとして、発破・破砕協会は21年度末まで全会員企業の事業者登録を終える目標を設定した。続けて技能者登録を支援するとともに、能力評価基準の検討や賃金目安の作成などに取り組む。ウレ断協は22年度までに会員企業のうち半数の事業者登録と、一定の資格保有者のうち半数の技能者登録を実施する計画で、24年度までの完遂を目指す。

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