2021/06/22 ゼネコン各社/新型コロナのワクチン職域接種がスタート

【建設工業新聞  6月 22日 3面記事掲載】

ゼネコン各社で21日、新型コロナウイルスのワクチン職域接種が始まった。大成建設は都内の本社と東京支店の2会場で先行してワクチン接種を開始。1日当たり約500人ペースで開始し、来週には1日1000人のペースに拡大するという。対象は社員とその家族、協力会社の約3万人。同日、鹿島と清水建設も接種をスタートした。

大成建設は作業を止められない現場関係者のスムーズな接種を促すため、社内専用のワクチン接種予約システムを導入。各作業所でシフトを調整しながらワクチン接種の予定を組むことができる。職域接種、自治体による接種ともに移動時間を含め業務扱いとなり、就業時間中の接種が可能という。

梶村数弥管理本部人事部人事室長兼健康管理センター長によると、職域接種の期間は「数カ月程度をみている」という。梶村センター長は「自治体接種とのバランス」を課題に挙げ、「今後は自治体も医療スタッフが必要になる。バランスを見ながら職域接種を実施していく」と話す。

清水建設も21日に都内の本社で職域接種を開始した。今後は会場を支社にも拡大していく方針だ。鹿島は社員を対象に接種をスタートし、派遣社員や協力会社社員などに順次拡大する。長谷工コーポレーションはグループ全役職員と家族を対象に24日から開始し、協力会社社員などにも対象を広げていく。竹中工務店は28日以降、準備が整い次第開始。大林組は29日からグループを含めた社員を対象に実施する。他の準大手・中堅ゼネコンらも実施を検討しており、今後建設業での接種が拡大しそうだ。

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