2022/01/17 加藤建設/現場に多機能車両を導入/社内意見を反映し女性活躍推進

【建設工業新聞  1月 17日 9面記事掲載】

加藤建設(愛知県蟹江町、加藤明社長)は、社員の意見を反映させ、現場で活躍する女性のための多機能車を導入した。同社が取り組むブランディングプロジェクトの一つ「女性のチカラ」プロジェクトから出た意見を採用。今月から東北の現場で使う。

同社は、仕事の魅力を向上させ、それを伝えるブランディングプロジェクトを2020年に開始した。「女性のチカラ」プロジェクトは、ジオテクノロジー事業部の取り組みの一つで、女性を中心にメンバーを構成している。女性活躍の推進を目指し意見を交わす中で、男性が多い現場での共用トイレ使用や着替えスペースの確保といった悩みが挙がった。解決策を検討し、外見は一般車で中にトイレやパウダースペースを備えた多機能車の導入を社内で提案。中日本ハイウェイ・エンジニアリングが開発した「サクラ」を導入した。

同プロジェクトのリーダーを務める丹羽健二ジオテクノロジー事業部関東支店工事部部長代理は「女性からの意見は貴重。多機能車導入は現場の安心感につながると思う」、プロジェクトメンバーの江口亜希子さんは「使用した感想を聞き、増車の検討など働きやすい環境の整備を進めたい」と話す。

同社は社内アイデアコンテストを通った独自デザインの広報車も導入。見学会などで活躍させる予定だ。

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