2022/01/21 北海道建協/21年度会員企業景況感調査結果/7割超が人材不足を懸念

【建設工業新聞  1月 21日 6面記事掲載】

北海道建設業協会は、会員企業を対象に実施した2021年度景況感等に関するアンケートの結果をまとめた。前年度と比べ完成工事高が「増えた」と回答した企業は21・5%で前年度調査より6・0ポイント低下。経営上の懸念事項では「若手技術者の育成・確保」「高齢化による人手不足」が合わせて7割以上の回答を集め、人材確保・育成への不安がさらに高まっている。

同アンケートは、協会傘下の11地方建協会員企業664社のうち、支店・営業所を除く587社を対象に、昨年12月17日から1月7日にかけて実施。58・8%(前年度比10・6ポイント低下)に当たる345社が回答した。昨年1年間の経営状況について、完成工事高の増減や最近の資金繰り、利益の確保状況、新卒者の採用状況などを質問した。

調査結果を見ると完工高は「5億円未満」が20・3%(4・6ポイント低下)と階層別で唯一低下。それ以外の階層は「5億以上10億円未満」が27・2%(1・3ポイント上昇)、「10億円以上20億円未満」が最も多い29・6%(2・0ポイント上昇)、「20億円以上50億円未満」が16・2%(0・6ポイント上昇)、「50億円以上」が6・7%(0・6ポイント上昇)といずれも上昇した。

前年と比較した完工高は、「ほぼ横ばい」が43・5%(2・1ポイント低下)と低下したが最も多く、「増えた」は21・4%(0・1ポイント低下)、「減った」は35・1%(2・2ポイント上昇)だった。

完工高が「増えた」と回答した74社の増加幅を見ると、「10%程度」が24・3%(2・7ポイント上昇)で最も多く、次いで「5%程度」が23・0%(1・4ポイント上昇)で続き、「15%程度」(1・7ポイント上昇)、「20%程度」(9・7ポイント低下)、「30%程度」(0・6ポイント低下)、「それ以上」(4・0ポイント上昇)がいずれも10・8%、「25%程度」が9・5%(0・4ポイント上昇)だった。

一方、完工高が「減った」と回答した121社の減少幅は、「10%程度」が31・4%(8・6ポイント低下)で最も多く、「15%程度」が18・2%(3・4ポイント上昇)、「20%程度」が14・9%(3・8ポイント上昇)、「5%程度」が14・0%(1・4ポイント上昇)、「30%程度」が8・3%(3・6ポイント低下)などとなった。

経営上最も懸念する事項に関する質問では、前年度調査では3番目だった「若手技術者の確保・育成」が38・3%(8・5ポイント上昇)で最多となり、次いで「高齢化による人手不足」が36・2%(4・5ポイント上昇)と人材確保・育成関連が7割超を占めた。前年度に最も多かった「今後の公共事業の見通し」は21・2%(15・9ポイント低下)で3番目に多かった。

適正な利益が確保できているかの質問では、「工事によっては利益を確保」が60・6%(2・8ポイント上昇)で最も多く、「大半の工事で利益を確保」が21・7%(0・7ポイント上昇)、「赤字ではないが厳しい状況」が13・0%(1・9ポイント低下)、「本社経費を除くと利益はない」が3・8%(2・1ポイント低下)だった。

社員の採用状況については、21年度は全体で578人の募集に対し、採用実績は421人にとどまり、ここ数年8割以上だった充足率は72・8%(11・7ポイント低下)に低下し、若手入植者の減少に拍車が掛かっている。22年度は267社(65者増)が、519人(59人減)の採用を予定している。

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