2022/01/21 関東整備局/無人化施工ウェブセミナー開く/新導入の簡易遠隔操縦装置を公開

【建設工業新聞  1月 21日 5面記事掲載】

関東地方整備局は、19日に開催した「無人化施工Webセミナー」で、簡易遠隔操縦装置を初披露した。操縦席に設置すれば建設機械の遠隔操作が可能になる。災害時の活用を視野に1セットを昨年度末に導入した。関東整備局は出動時の円滑な使用に向け、講習会などを開いていく。セミナーは関東技術事務所(千葉県松戸市)から生配信した。

簡易遠隔操縦装置は分解してワンボックスカーに積み現場へ運ぶ。既存の無線操縦バックホウなどはトレーラーで現場に運ぶ。特殊車両の通行許可申請が必要など、運搬に手間が掛かっていた。簡易遠隔操縦装置は標準バケット容量が0・4立方メートル以上のバックホウなら大半の機種に設置できる。特定省電力の無線を使用し数十メートル離れた場所から操縦する。

セミナーは午前、午後を通して開いた。午前中は無人化施工システムの概要を説明した後、簡易遠隔操縦装置を解説・実演。関東技術事務所が所有する建機に簡易遠隔操縦装置を取り付け、起動や施工を実演した。午後からは無線操縦バックホウを使い、マシンガイダンス(MG)の解説や機器設置方法、遠隔操縦による床掘りなどを紹介した。

セミナーは日本建設機械施工協会(金井道夫会長)と建設無人化施工協会(金浩昭会長)が協力した。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る