2022/05/06 施工管理技術検定/1級技士補4・9万人誕生、21年度制度見直しで

【建設工業新聞  5月 6日 1面記事掲載】

建設業法に基づく施工管理技術検定で2021年度に1級で4万9092人、2級で7万9047人の「技士補」が誕生した。21年4月施行の改正業法を受け新たに創設された技士補資格の初の取得者となる。1級技士補の主任技術者は監理技術者補佐と位置付けられ、現場に専任配置した場合、監理技術者が2現場を兼務できる。1級の第1次検定が実務経験年数に関係なく受験可能になったことを踏まえ、同検定だけを受験したのは9410人だった。

技術検定は監理技術者や主任技術者になれる国家資格「施工管理技士」を取得するための試験。21年度は「技士」を取得した第2次検定の合格者が1級で2万7237人、2級で3万5046人だった。技士補資格は第1次検定の合格者に与えられる。

受験者数は1級の第1次検定が10万4252人(前年度9万4276人)、第2次検定が6万0487人(6万4703人)。2級の第1次検定は13万6851人(9万9666人)、第2次検定が7万0992人(5万7146人)だった。新型コロナウイルスの影響で20年度に2級学科試験のうち前期試験を取りやめるなどの措置を講じたことの反動とみられる。2級の受験者数は1989年度以降で最多だった。

1級、2級ともに女性の受験者は増加傾向にある。第1次検定受験者の女性比率は1級が4・7%(4・1%)、2級が9・7%(9・1%)。第2次検定合格者の女性比率は1級が6・3%(5・7%)、2級が9・2%(9・7%)だった。2級の第2次検定の女性合格者数は3379人で過去最多を更新した。

1級の第1次検定だけの受験者数は、種目別に▽土木5233人▽建築1709人▽電気工事889人▽管工事1035人▽電気通信工事281人▽造園193人▽建設機械70人。

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