2022/05/10 中日本高速会社/事務系職員が富士教育センターで研修、構造物の基礎学ぶ

【建設工業新聞  5月 10日 1面記事掲載】

中日本高速道路会社が9、10日の2日間、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで新入社員研修を行っている。4月に入社した事務系職員25人が参加し、構造物や点検に欠かせない基礎知識を習得。同社は企業理念として掲げている「安全を何よりも優先する」の実現に向け、人材育成に一層力を入れている。

社員研修は技術系社員に比べて現場に行く機会が少ない事務系社員が、自ら技術系部門と連携し点検・補修に関連した業務に参画できるようにする狙いがある。研修内容は▽コンクリートの試験練り▽RC構造物の診断方法▽ハーネスの取り扱い-など。同センターを利用して研修を行うのは他の高速道路会社でも中日本高速会社が初めてという。

初日は研修内容のガイダンスに続き、座学形式で生コンや鉄筋の性質、構造物の施工方法と不具合などを習得。同センターの講師は「技術者とのコミュニケーションや発注業務を行うには、専門用語を覚えるところから始まる」と新入社員にアドバイスした。実技研修では供試体の作製や受け入れ試験といった試験練りを体験し、高速道路の整備や維持管理に必要な基礎知識を学んだ。

2日目も鉄筋とコンクリートの性質や検査法などをテーマに研修。RC構造物の診断手法の一つである圧縮強度や中性化試験の内容、ハーネスを装着した状態での足場の歩行研修を行う。

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