2013/11/12 4~9月の建設受注、17・9%増/元請の伸びが顕著/国交省

【建設工業新聞 11月 12日 1面記事掲載】

国土交通省は11日、13年度上半期(4~9月)の建設工事受注動態統計調査をまとめた。受注総額は38兆5279億16百万円と前年同期を17・9%上回った。内訳は元請受注高27兆0605億40百万円(前年同期比24・2%増)、下請受注高11兆4673億76百万円(5・1%増)元・下請で伸びに開きがあることについて国交省は、「下請業者の仕事が手一杯で、職人不足が発生して契約がずれ込んでいることも原因のようだ」(建設統計室)としている。

元請受注高のうち、公共工事は8兆0319億24百万円(32・2%増)、民間工事は19兆0286億16百万円(21・2%増)。公共工事は12年度補正予算による効果もあって伸びているが、四半期別の前年同期比は4~6月が42・4%増となっているのに対し、7~9月に26・2%増と伸びが鈍化した。

民間工事は4~6月の11・6%増に対し、7~9月は29・1%増と大幅増「(上半期の)前半は公共工事が引っ張り、後半に入って民間工事も伸びてきた」(同)ことが全体の増加にもつながったとしている。

9月単月の受注高は9兆5406億88百万円(前年同月比36・1%増)で、元請受注のうち、公共工事、民間工事ともに40~50%の大幅増となった。民間工事では特に、医療・福祉施設や教育・研究・文化施設の受注が14年4月の消費増税を控えた駆け込み需要で増加した。

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