2017/07/07 担い手コンソプログラム・教材WG/4職種で能力評価基準案検討着手

【建設工業新聞 7月 7日 2面記事掲載】

◇知識、技術・技能、資格を提示

建設産業担い手確保・育成コンソーシアム(事務局・建設業振興基金)のプログラム・教材等ワーキンググループ(WG、座長・蟹澤宏剛芝浦工大教授)は、6日に東京都内で会合を開き、コンクリート圧送、トンネル、塗装、ダクトの4職種を対象にした職業能力評価基準(案)の検討・整備に着手した。16年度までに整備した8職種と同様、初級から登録基幹技能者に至る4段階に対応した知識、技術・技能、資格を提示する。

16年度までに整備した基準(案)は、とび、鉄筋、型枠、左官、内装仕上げ、電気、機械土工、管。

会合では、新規4職種のうち2職種の基準(案)に関する事務局たたき台案が示され、レベル1(初級技能者)、同2(中堅技能者)、同3(職長・熟練技能者)、同4(登録基幹技能者)に対応した技能者のイメージや生産レベルを踏まえ、専門知識・基本技能、専門技能、資格と関連する法令を提示した。

このうち、コンクリート圧送では、各段階の技能者のイメージをレベル1が「初級として修行中のコンクリート圧送技能者」、同2が「見習い工を修了し、現場での経験を積んだコンクリート圧送技能者」、同3が「グループ長、職長として技能を統率しコンクリート圧送工事に関する一連の作業ができる熟練技能者」、同4が「現場管理や工法、技術等について元請管理者と協議し、指示・調整等を行う技能者」とした。

たたき台案を踏まえて各専門工事業団体で策定している能力開発計画や登録基幹技能者に求められる技術・技能などとすり合わせ、各団体の意見照会も行いながら成案をまとめる。

WGではそのほか、8職種で策定した基準(案)の普及・定着を図るため、「職業能力基準フォローアップ小WG」(仮称)を設けるとともに、各専門工事業団体との個別協議を行う。

プレ入職者向け教材として整備した「建設現場で働くための基礎知識(建築工事編)」については、補助教材として内容を紹介する45分程度の映像も作成中。厚生労働省から振興基金が受託している建設労働者緊急育成支援事業で実施する未就業者向けの研修などで活用する。教材は、内装仕上げ工事、設備工事の内容を追加し、土木工事編の検討も行う。

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