2020/05/29 新型コロナウイルス/戸田建設/社員や家族対象に抗体検査実施、医療法人と連携

【建設工業新聞  5月 29日 1面記事掲載】

戸田建設は、新型コロナウイルスに対する不安の解消などを目的に社員らへの抗体検査を開始した。独自ルートで抗体検査キット1000セットを調達。月内に30人弱が検査を受ける見通しだ。首都圏を中心に検査を希望する社員とその家族から始める。今後、全国のグループ会社社員と家族にも広げていく予定。「より安全・安心な建設現場を作る」(本社建築工務部)ことが狙い。協力会組織の利友会から申し出があれば、対象拡大も積極的に検討するという。

医療法人社団躍心会(東京都板橋区、高田了也理事長)と連携して実施する。同社が調達した中国・ボソン製の抗体検査キットを同会指定の病院に提供して検査を受ける。料金は一般的な検査より割安になるという。

5分程度で検査結果が判明する。被検者の既感染の有無が確認できる。ウイルス感染初期に体内で生成される抗体(IgM抗体)も検出可能という。IgM抗体の陽性反応が出た場合は発祥初期・早期の可能性が高いため、グローバルヘルスケアクリニック(東京都千代田区、水野泰孝院長)と連携し抗原検査を実施する。抗原検査で陽性を確認した場合は入院措置をとる。

同社は「建設現場で働く社員や家族らが不安感を持っている。罹患(りかん)や免疫の有無をはっきりさせて不安を和らげたい。最先端の検査キットを使いながらコロナと共存する取り組みを進める」(本社建築工務部)としている。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る