2021/04/13 徳島県/土木工事全現場対象に遠隔臨場実施へ/試行要領を策定

【建設工業新聞  4月 12日 17面記事掲載】

徳島県は土木工事の全現場を対象に遠隔臨場を実施する。これまでの試験導入の成果などを踏まえ、遠隔臨場に関する試行要領を策定。今月1日以降に入札公告または指名通知を行う土木工事に適用する。適用範囲は▽段階確認▽材料確認▽立ち会い▽その他-の4分野とし、契約後に受発注者の協議を経て実施するかどうかを決める。遠隔臨場を実施した場合、工事成績評定の「創意工夫【その他】」の項目で受注者を評価する。

遠隔臨場の実施に当たり、現場で必要なウエアラブルカメラやスマートフォンなどのモバイル端末、クラウドを活用した情報共有システムは受注者側が用意する。利用するアプリケーションやサービスは発注者側のモバイル端末で利用でき、通信費以外の費用が新たに生じないものとした。

適用範囲のうち、その他では「現場不一致、事故などの報告時」「受注者の創意工夫など、自発的に実施する行為」などを想定している。

受注者側は遠隔臨場を行った証拠として「通信中の画面キャプチャ(画像)」または「端末の画面を含めた写真」のどちらか1枚を記録する。監督員が遠隔臨場で段階確認した箇所については、出来形管理写真の撮影を省略できる。

遠隔臨場に伴う費用は受発注者それぞれが負担する。新型コロナウイルスの感染防止対策として実施する場合は、受発注者の協議を経て設計変更の対象にできるとした。

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