2021/07/20 関東整備局日光砂防/入札契約制度改善/観光や環境に配慮した施工実績を評価へ

【建設工業新聞  7月 20日 5面記事掲載】

関東地方整備局日光砂防事務所は、総合評価方式を採用する工事の入札契約手続きで新しい仕組みの導入を目指す。険しい山間部での工事案件が多いといった地域特性を踏まえ、建設会社の施工実績やノウハウをきめ細かに加点評価し、地域に貢献する企業の受注意欲を高める。評価方法などの詳細を詰め、2022年度に加点評価の制度を導入する。

同事務所が発注する工事は険しい山間部や崩れやすいのり面など、厳しい条件の案件が多い。市内は観光スポットが多く、時期によっては交通混雑が起こる可能性が高い。施工者は資材の運搬を渋滞が少ない時間にずらすなど、施工に当たってさまざまな工夫をしている。

新設する加点項目では▽地形▽地質▽観光▽環境-などの地域特性に応じた対策が必要な工事の実績を評価する。事務所独自に設ける自由設定項目で加点する。21年度予算で発注する工事の中から優れた実績を持つ企業に認定証を発行する。22年度に発注する総合評価方式の一般競争入札で認定証の有無を評価する。配点や詳しい評価方法などは今後検討する。

同事務所の村松悦由事務所長は「事務所が発注する工事の特殊性を理解し、きちんと施工に取り組む企業を評価したい」と話す。

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