2021/10/19 建コン協/会員企業の20年経営分析結果/売上高1・8%増、営業利益15・9%増

【建設工業新聞  10月 18日 2面記事掲載】

建設コンサルタンツ協会(建コン協、野崎秀則会長)は、会員企業を対象にした2020年「経営分析結果(平均値)」をまとめた。20年1~12月に迎えた本決算のデータを集計した。売上高は19年比1・8%増の30億9百万円。営業利益は2億3781万円(19年比15・9%増)、営業利益率は7・9%と前年に比べて1ポイント増えた。

20年分は会員416社と、建設コンサルの収入が総売上高の80%以上の「専業社」184社から回答を得た。各社が計上した▽売上高▽売上総利益▽営業利益▽1人当たりの売上高▽1人当たりの人件費-などを基に結果を算定した。

売上高は30億円を上回り、直近6年間で最高額に達した。内訳は「売上高60億円以上」が48社、「60億円未満」は368社だった。営業利益率は16年の5・3%から順調に伸び、過去6年間で初めて7%を超えた。

1人当たりの売上高は1904万円(1・1%増)で、集計結果が判明している15年から数えて初めて1900万円台に達した。人件費は789万円(1・6%増)だった。

各社の業績を踏まえ、建コン協の永冶泰司総務部会長は「設計労務単価の上昇が売上高を押し上げた」とコメント。人件費が増加した一方、増益となった要因として「新型コロナウイルスの流行に伴う国内外への移動制限などで固定費の減少が利益確保につながった」と分析した。

専業社の売上高は34億51百万円(1・3%増)、営業利益2億9541万円(19・4%増)だった。

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