2021/12/09 埼玉建協/会員企業の20年の決算分析/粗利益率0・7ポイント上昇

【建設工業新聞  12月 9日 5面記事掲載】

埼玉県建設業協会(伊田登喜三郎会長)は、会員会社を対象に実施した「建設業の経営及び従業員の実態等に関するアンケート」の結果をまとめた。2020年(1~12月)に迎えた決算内容を基に集計した経営指標のうち、工事の採算性を示す完成工事総利益(粗利益)率は平均13・3%。前回の12・6%から0・7ポイント上昇した。粗利益から販売管理費を差し引いた営業利益は平均8700万円だった。

調査は7~9月に実施し、会員409社のうち86社から回答を得た(回答率21・0%)。1社当たりの完工高は平均21億3600万円(前回24億3400万円)だった。営業利益率は平均4・1%。20年調査の4・3%から0・2ポイント減少した。

企業経営の懸案事項は「受注競争激化による収益低下」が最も多く、20年調査の35%から42%に上昇している。一方、20年調査で最も多かった「受注高減少による経営悪化」は39%から35%に減少した。技術上の懸念事項は「技術(技能)社員の人員不足」が76%で最多。前年調査の84%からやや減少した。

22年度の採用見込みは回答者の合計で男性128人、女性21人。技術者は男性94人、女性7人を予定する。技術者のうち半数以上(55人)を大卒と大学院卒が占め高学歴化が進んでいる。

定期昇給の実施率は72%、ベースアップは同35%。ボーナスの支給率は20年冬92%、20年夏93%、21年夏86%だった。

自由意見では4週8休への移行に向け就業規定の改正など準備を進めているという回答が多かった。ただ「一番の問題は4週8休になっても休みが取れないのではないかという点だ。発注者や協力会社など外部との関係で休みが取れなくなるのではないか」など不安を訴える声が目立った。書類の簡素化の徹底など発注者(顧客)の協力を求める意見もあった。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る